真夏はエアコンを毎日フル稼働します。今やエアコンは家庭には必須な物であり、扇風機だけで猛暑を乗り切るという人は少ないかと思います。
太陽が照る朝9時頃から地面も熱され、住居の壁も太陽熱で上昇し、室内は高温となります。
ある暑い日の朝、エアコンを付けた時に嫌な臭いを感じた人はいませんか?鼻を突くような嫌な臭いは何なのでしょうか?
今回は臭いの理由や原因、そしてその嫌な臭いを完全除去する方法を解説していきたいと思います。
エアコンからする嫌な臭いはなに?
エアコンからする嫌な臭いの多くはカビです。また、エアコン内部で発生してしまったカビ・雑菌・煙草の煙などが入り混じったものの臭いでもあります。
それぞれの原因を1つずつみていきましょう
嫌な臭いの原因:カビ臭
エアコンからする異臭のほとんどの原因はカビの臭いになります。冷房運転は室内の空気をエアコン内部に取り込んで、その空気を冷却フィンで冷やしてからもう一度排出します。
室内の空気をエアコン内部に吸い込む際、空気を一緒にホコリやけがれた空気を吸い込みます。その汚れやホコリが内部に付着して蓄積し、エアコン内部と室内の寒暖差による結露と合わさってカビが発生します。
そのカビを含んだ空気が排出されるわけですから、異臭の原因となるのです。
嫌な臭いの原因:汚れた空気
先述しましたが、エアコン内部の汚れた空気を吸い込んで、冷やしてから排出するのがエアコンの機能です。
汚れた空気と言っても色んな原因が考えられます。人が発生させる汗・犬や猫などのペットの臭い・煙草・食べ物の臭い・生活に関する臭いが全てエアコンに吸い込まれています。
これらが中で合わさって、さらに不快な空気となって室内に返ってきます。嫌な臭いのもう一つの原因はこの臭いになるのです。
エアコンから出る嫌な臭いを放っておくと大変な事になる
ここまででエアコンから排出される嫌な臭いの原因は理解できたかと思います。
生活臭だから問題なし!と思って放っておくと後々様々な問題が発生する恐れがあります。機能低下はもちろん、最悪の場合、故障へとつながるケースもあります。
どのような問題が起こるかを見ていきましょう。
エアコン機能の低下 電気代の消費も激しくなる
カビや汚れの嫌な臭いがするという事は、エアコン内部の掃除が定期的に行われていないという証拠でもあります。
とくに冷却フィン(熱交換器)部分の汚れがある場合は、稼働率が低下しうまく空気を冷やせない問題が生じます。うまく空気を冷やせないと、その分エアコンを稼働させるための消費電力は多くなります。
消費電力が大きくなるという事は余分に電気代がかかってしまうという事です。
故障 修理をしなければならない可能性が高くなる
先述しましたが、嫌な臭いがするけれども使用するには問題が無い為、何も対策もせずに放置するといった方もおられるかと思います。今すぐに問題が発生する事は無いかもしれませんが、後に取り返しの付かない故障が発生する可能性もあります。
冷暖房の効きが悪くなることにより電力は大きく消費し、エアコン自体にも大きな負担をかけてしまいます。
掃除を行わない事により冷却フィンやフィルターに汚れやゴミが詰まり、健康面にもよくない上、内部の故障にもつながります。
故障は自分では直せない為に業者に依頼しなければなりません。安い値段で直ればいいですが、修理不可能でエアコンの買い替えをしなければならない場合も否定できません。
エアコンから発生する異臭問題の解決法
さて、故障する場合・最悪買い替えるケースも否定できない点・健康面にも良くないという事はお分かりいただけかと思います。
エアコンの異臭問題を100%解決するとは言い切れませんが、事前に対策・処置をする事でほとんどの問題は解決する事ができます。
それでは解決法をご紹介していきます。
まずはメーカの説明書や公式サイト内の説明を見る
どんなトラブルでも「おかしいな?」と思ったら、まずは使用しているエアコンメーカーの説明書を読んでみましょう。トラブル時の説明が必ず記載されています。
説明書が無い場合や分かりにくい場合は、各メーカーの公式サイトを確認してみて下さい。必ずサポート欄がありますので、解決しない場合はメーカーのサポートに問い合わせてみるのも解決策の1つです。
エアコンの内部クリーン機能を使って乾燥させる
エアコンの嫌な臭いの一番大きな理由はカビの問題だという事は理解して頂けかと思います。
カビの発生する理由の多くは湿気になります。エアコン内部で湿気が発生する為にカビは発生します。このエアコン内部の湿気を完全に無くすことは不可能ですが、事前に処置する事は可能です。その方法がうまく内部クリーン機能を使用する事です。
以下の記事で名部クリーンの効率的な使用方法などを解説しています。是非読んでみて下さい。
エアコンフィルターを定期的に掃除する
エアコンフィルターは空気の吸い込み・排出時の汚れ・ホコリなどをキャッチする役目をしています。全ての空気はエアコンフィルターを通していますので、当然の事ですが汚れますし、ゴミやホコリも付着します。
このエアコンフィルターは、誰でも簡単に掃除ができる様に簡単に取り外せるように作られています。しかし、数年間一切掃除をしていない方も多くフィルターが全く機能していないパターンも多いです。
このフィルターを定期的に掃除する事で、問題点の多くは改善します。夏や冬のエアコンを多く使用する季節は最低でも1か月に一度、理想は2週間に一度の掃除になります。
以下の記事でエアコンフィルターの掃除について詳しく解説していますので、是非読んでみて下さい。
自動掃除機能があるエアコンは要注意
最近のエアコンは、自動掃除機能が付いているエアコンもいいです。しかし勘違いしがちなのが「自動掃除機能があるから何もしなくてもいい」という点です。
メーカーによりますが、エアコンの自動お掃除機能は基本「エアコンフィルター」の掃除です。
その他各部位を掃除してくれるメーカーのエアコンもありますが、エアコンを一切掃除しなくてもいいというわけではありません。1年に一度はエアコンの分解清掃をおススメしています。
尚、分解清掃は素人では少しハードルが高く、自動掃除機能搭載のエアコンはさらに分解清掃が複雑な構造になっているので難しいです。
清潔な空気を保つためにも業者に依頼して分解清掃を行いましょう。
ドレンホースの掃除を行う
ドレンホースとは、排水ホースの事を言います。
ドレンホースはエアコン内部の結露などを排出するためのもので、放置しておくと水の腐った臭いなどが上がってくる場合もあります。
ドレンホースが長すぎて床に這っている状態ではないですか?もしその状態なら、排出された水はホース内に溜まってしまい、臭いの原因となります。
ドレンホースのチェックもし、もし異物や汚れ、水の溜まりなどがあれば自分で掃除するようにしましょう。
エアコンの異臭が気になったからといって消臭スプレーを使用してはいけない!
エアコンの臭いが気になり、解決しようと一時的に消臭スプレーなどを使用する方がいます。これは絶対にやってはいけません。
消臭スプレーはエアコンなどの電子機器に使用するためには作られておらず、特別な消臭成分も入っている為に、エアコンに吹きかける事によってその成分がエアコン内部に付着します。
その液や成分がフィルターに付着する事によって、接着剤の役割を果たしてしまい汚れやホコリが余計に付着してしまいます。さらにベタつくことでエアコンそのものが故障する可能性も出てきます。
一般的に売られている消臭スプレーではなく、エアコン専用の消臭スプレーが販売されていますので、そちらを使用するようにしましょう。
全て行ってもエアコンから嫌な臭いをする場合
エアコンフィルター・ドレンホースの掃除、内部クリーンを行っても異臭が解決しない場合は、エアコンの分解清掃が必要になります。
恐らくですが、送風ファンや熱交換器から異臭が発生している可能性が高いです。ドレンパンや熱交換器・送風ファンをキレイに掃除するには分解して掃除をしなければ解決は難しいです。
分解清掃は自身でも行う可能ですが、故障の原因にもなりますので業者に依頼する事を推奨しています。自動掃除機能の無いエアコンなら1万円以下で行ってくれる業者もありますので依頼する方がコスパが良いと思います。
詳細は以下の記事でもご説明させて頂いています。よくお読みして参考にしてみて下さい。