夏になると一日中クーラーをつけている方も多いかと思います。常に稼働していると、問題点も出てきます。
そこで今回は「ファン」のお掃除についてご紹介させて頂こうと思います。エアコンのファンのお掃除は皆さんされていますか?
フィルターの掃除は季節ごとにしているけど・・・
よくわからないけどホコリは取るようにしている
もしかしたらこの様な方が多いのではないでしょうか。お掃除を定期的にされているだけまだマシですが、カビやホコリをきちんとお掃除していないと、ハウスダストでアレルギーが出てしまう方や病気の原因にもなりかねません。
正しく自分で丁寧なお掃除を心掛けるだけで、身も心も晴れやかになり、気分も爽快になります。
エアコンのファンってどの部分?
エアコンのファンは上記の図の「送風ファン」の事を指します。
吹き出し口の奥から見える黒い筒状の部分です。エアコン稼働中はこのファンがクルクルと回転しています。
この部分をプロの業者に頼まず、自身で掃除する方法を順を追ってご説明していきます。
エアコンファンの汚れの原因
エアコンのファンが汚れる原因は基本的に3つあると言われています。
- 湿度・温度
- 空気中のホコリ
- タバコ
エアコンのファンは、外部から取り入れた空気を設定した温度に調整する役目を持っています。夏場は「温かい空気を冷たい空気」に、冬場は「冷たい空気を温かい空気」に変えるため、温度差が生じます。この温度差でカビなどの発生が起こります。
除湿機能がエアコンには付いていると思います。これも同じで、湿気ている空気を取り込むのでカビが発生します。目には見えませんが、エアコン内部はカビがかなり発生しているという事を覚えておいてください。
タバコを吸っている場合も同様、タバコの煙を含んだ空気をエアコンは取り込みます。タバコのヤニでエアコンのファンは汚れ、更にタバコの悪臭も発生させます。
エアコンにはフィルターがあり、基本的に空気中のホコリやゴミはフィルターが防いでくれます。しかし全てを完全に防ぐわけではありません。長時間使用すればするほどファンやエアコン内部にゴミやホコリは流れ込んできます。
エアコンのファンは掃除しなくても大丈夫?
定期的にフィルターの掃除だけで大丈夫って聞いたことがあるんだけど・・・
エアコンの掃除は「フィルターのみでOK」と思ってはいないでしょうか?それは間違いです。
たしかに、常にエアコン内部をすべて清潔に保つことは不可能です。たまに「一カ月に一度のフィルター清掃だけで大丈夫ですよ」と言う業者もいます。
それが間違いではないのですが、先述した通り、エアコンの使用頻度が高ければ高いほどファンを通す外の空気は多くなります。
見える範囲の吹き出し口やフィルターのみの掃除だけでは意味がありません、汚れた空気を常に排出している事になります。
その汚れた空気はどうなるでしょか。あなたの口に入り、肌に付着します。アレルギー体質の方や喘息持ちの方には悪影響しかありません。
また、電気代が上がる原因にもなります。カビやホコリで中が詰まる可能性もゼロではありません。ですのでオフシーズンにファンもきれいに掃除し、夏場と冬場に備える事が大切なのです。
エアコンのファンは自分で掃除できる?
結論から先に言うと、エアコンのファンは自分で掃除が出来ます。
ただし、自分で掃除をする場合は「完璧にキレイにする事ができない」、または「壊してしまう可能性がある」という事を知っていてください。完璧にキレイにするには分解が必要になります。分解は素人にはおススメ出来ない掃除方法です。
また、分解せずにできる範囲で掃除をする事で、完璧にキレイにすることは出来ません。
100%きれいに掃除をしたい場合は、迷わず業者にお願いするようにしましょう。
エアコンの分解はNG
しつこく言いますが、エアコンの分解清掃はおススメ出来ません。おススメ出来ないというより、分解は絶対にやめてください。
知識のない素人が分解する事により、元に戻せなくなる可能性が生じます。きちんとスマホで写真を撮りながら分解しても、パーツが1つ足りない、部品が折れてしまった、などのトラブルの可能性があるので絶対にやめてください。
業者に頼むお金がもったいない
他人を家の中に入れるのはちょっと…
この様に思う方もおられるでしょう。その場合は自分でエアコンの清掃をする選択をすると思います。
洗剤を使用する場合は完全防備しよう
自分で清掃する際にはスプレーや洗剤を使用して綺麗にします。その際には直接素肌に付けないように注意をしてください。
ゴム手袋は必ず着用し、もし誤って直接手で洗剤に触れてしまった場合は、すぐに石鹸などで洗い流してください。
噴射で飛び散る可能性もあるので、ゴーグルやマスクなども用意しているといいです。もし目に入った場合は速やかに洗い流して、病院など適切な判断をしてください。
自分で清掃を行う際は、全ての作業が自己責任となります。それ等を理解した上で作業するようにしましょう。
エアコンのファン清掃の準備
さてそれではいよいよ清掃に入っていきますが、今回はスプレータイプのエアコンクリーナーを使用した清掃の仕方の手順をご説明します。先述しましたが、分解はNGです。取外し等は一切行わずに掃除する方法をご紹介します。
コンセントを抜き養生をする
エアコンは大きな電力を使うので、必ずコンセントは抜いてください。万が一漏電などした場合は大変な事になりますので、コンセントは必ず抜きましょう。
そしてもう一つ大事な事が、エアコンの養生です。
業者は高圧洗浄機を使って完全分解清掃を行います。機材を使用して噴霧するのでしっかりとした養生が必要となりますが、スプレーを使用しての簡易清掃なので、ここまでの養生は必要ありません。
吹き出し口から液剤が漏れてくるので、そこだけゴミ袋などで養生すればOKです。
それがやりにくい場合は、床にビニールシートを敷くという方法もあります。ビニールシートの上に新聞紙やキッチンペーパーなどを敷いておくと、最後の片付けが楽になるのでおススメです。
エアコンのファンをスプレーを使用して清掃する
今回は自分で出来る簡易的な「スプレー」を使った掃除方法をご紹介します。
- エアコンファン清掃用スプレー
- 掃除機
- 霧吹き
- 雑巾
- 歯ブラシ
- 掃除機
エアコンファンの掃除手順
それでは簡単に手順をご説明します。
先述しましたが、まずはエアコンの電源を抜いてください。感電や故障のリスクがあります。スプレーが下に落ちるので、床にはビニールシートを敷き、その上に新聞紙などを敷くようにしましょう。
まずは大きなホコリを掃除機で吸い取りましょう。コードレスタイプの掃除機で吸い取ると楽に吸い込む事が出来ます。コードレスタイプの小さな掃除機が無く、家庭用しか持っていない場合は脚立などで上に上げて行うようにしましょう。最悪拭き取りだけでも問題ありません。
いよいよファンの掃除に入りますが、まずルーパー(吹き出し口)を取り外してください。
外し終わったら、ファン周りの他の部分に液剤がかからない様にスプレーをファンに向けて吹きかけて下さい。
ファンを手で回しながら全体に行き渡る様にスプレーしましょう。
吹きかけたら20~30分ほど放置してください。その間にエアコンから液剤が落ちてくるので、ビニールシートと新聞紙は確実に床に敷くようにしましょう。
20~30分後、放置した液剤を拭き取ります。汚れが浮いてくるので歯ブラシを使用し、擦って汚れを落としましょう。
汚れを落とす際も、ファンを手で回転させながら行ってください。
最後にファンについている液剤を流し落とします。
洗剤を流すための「リンス」も販売されているので、そちらを利用するとスムーズです。
無い場合は霧吹きに水を入れたものを吹きかけます。雑巾を使って水気を取りましょう。
拭き取りが完了したら電源を入れて「送風」を付けてください。30分~1時間ほど送風したら完了です。
素人が分解せずにファンの掃除をするのはこれくらいが関の山です。無理をせずに、この程度の掃除で終わりにしましょう。
1年に1度この掃除をする事である程度の事は改善されます。
送風を使用する事でエアコン内部の水分をある程度飛ばす事が出来る
冷房を使用すると、エアコン内に水分が発生します。水分が発生する事により湿度が高くなります。
カビは湿度の高い所で繁殖します。エアコン内部のホコリを栄養剤としてカビはどんどんエアコン内部で繁殖します。
また梅雨の時期は、エアコンを使用していなくても溜まったホコリでエアコン内部はカビの宝庫となってしまいます。エアコンの内部掃除は梅雨時期に行う事をおススメします。
予防法としては、エアコンの使用後は必ず「送風」で内部から水分を除去する事です。エアコン内部を乾燥させることによりカビの繁殖を防ぐ事が出来るので、エアコン使用時は1時間ほど「送風」を使用するようにしましょう。
エアコンファンの掃除はプロに任せてすべての不安を無くそう
今回掃除方法や、カビの繁殖を防ぐ方法などをお話しましたが、あくまで簡易的なお話になります。
完全に汚れやカビを除去するためには、エアコンの分解清掃が必要不可欠となります。
今まで掃除を試した人は、思ったように綺麗にならなくて「業者に任せればよかった」と思った人もいるのではないでしょうか。
業者に頼みたいけれど、本当にキレイになるのかな…?
やっぱり値段が高額なのかな?
この様な懸念材料があり、今まで業者に頼まなかったという人も多いのではないでしょうか。
エアコン掃除をプロに任せるメリットはコチラになります。
- 余計な作業に時間をかけなくても良い
- 思ったよりも作業料金が安い
- エアコンが見違えるほどキレイになる
- 電気代が安くなった
- 部屋の空気を清潔に保つ事が出来る
逆にデメリットはというと、「1~2万円程の料金がかかる」くらいです。
1,2万円で全ての要素が改善されるなら、個人的には正直業者にお任せしたほうが良いと思います。
最近は丁寧で迅速な作業に加えて、清掃代金も安い業者がたくさんあります。面倒な作業や、思ったように綺麗に出来ないと思った方は、是非プロにお任せしてみて下さい。