日々トイレ掃除をマメに行っていても黒ずみが落ちない場合や、黄ばみが残ってしまう事ってありますよね。
例えばトイレの水が溜まっている部分の、通称「サボったリング」などにお困りではありませんか?サボったリングは一度綺麗に落としてもなぜかまたサボったリング状態になってしまう…。とお困りの方も多いと思います。
またトイレの黄ばみに悩まれている方もよく聞きます。そもそもトイレの黄ばみってどのような状態なのか、どんな汚れなのか、そして黄ばみは落とす事が可能なのか。何もわかっていない方もいるでしょう。
今回はトイレの黒ずみや黄ばみの原因から掃除方法、そして黄ばみや黒ずみが今後も残らない対策など徹底して解説していきたいと思います。最後まで読んで是非参考にしてみて下さい。
トイレの黒ずみの原因ってなに?
トイレの黒ずみって嫌ですよね。いくらきれいに掃除をしても消えない場合「本当に掃除をしているのか?」と不安になります。
そもそもトイレの黒ずみとは、どういった汚れなのでしょうか。黒ずみの正体は「黒カビ」です。この黒カビが繁殖をしているからトイレの黒ずみは無くなりません。
実際一度綺麗に黒ずみを除去したと思っても、数日後にはまた黒ずみになっている。そんな経験はないでしょうか。これはあなたが「綺麗にした」と思っているだけで、実際には全ての黒カビを除去できていないのです。
また、一旦は綺麗に出来ているかもしれません。しかしトイレ内は高温多湿です。夏場や冬場にトイレ内にエアコンは付けていますか?そもそもトイレにエアコンを付けているご家庭なんてないかと思います。
温かくなってくる時期、梅雨の時期、夏場はどうしてもトイレ内は黒カビが育ってしまう好条件になります。
この一度ついてしまった黒ずみは、徹底的にキレイに掃除をしないと、潜伏している黒カビはまた繁殖していくのです。
えっ?じゃあ一度黒ずみが出来てしまった便器内は、いくらきれいに掃除をしてもまた黒カビが発生するって事?
ここまで読んだ方はこう思った事でしょう。しかし安心してください。黒カビは綺麗に消す事ができます。
トイレの黒ずみを除去をするには?
トイレの黒ずみは黒カビです。そしてその「カビ」は酸性の汚れになります。酸性の汚れはアルカリ性の洗剤で除去する事が可能です。
あなたがどのような洗剤を使用して日々のトイレ掃除をしているかは私にはわかりません。ですが、恐らく「中性洗剤」という種類の洗剤を使用して掃除をしているかと思います。以下に洗剤に関しては詳しく解説しています。一度読んで汚れの特性や洗剤の詳しい情報を理解してみて下さい。まずはそこからがスタートです。
さて、読んでくれたあなたは理解できたかと思いますが汚れにはいくつかの種類があります。おさらいしましょう。
- 黒ずみ…黒カビ。酸性の汚れ
- 黄ばみ…尿石や尿石になろうとしているもの。アルカリ性の汚れ
- 水垢…アルカリ性の汚れ
トイレの汚れは主にこの3つになります。しかし黒ずみは黒カビなので、アルカリ性洗剤でゴシゴシ洗浄すればなくなると思ってはいけません。黒ずみは黒く見えますが、黒カビだけが原因ではありません。この黒ずみに、尿の汚れや水垢がコーティングされている状態でもあるんです。
だから一般的に販売されているものや推奨されている洗剤は「中性洗剤」になります。この中性洗剤はオールラウンダーで、どの汚れにも対応できます。
しかしデメリットもあります。言い方を悪くすれば「帯に短したすきに長し」状態であり、酸性の汚れはアルカリ性洗剤に劣り、アルカリ性の汚れは酸性洗剤に劣るのです。それでは除去方法を解説していきましょう。
トイレの黒ずみを除去をする掃除方法
トイレの黒ずみを除去するには「アルカリ性」のものであると説明しました。除去する洗剤は以下の通りです。
- クエン酸
- 塩素系アルカリ洗剤
- 状況により酸性洗剤
一度黒ずみを付けてしまうと、再度残っている黒カビが繁殖し、黒ずみを再生します。ただシンプルに洗剤をシュッシュッと吹きかけて、トイレブラシでゴシゴシする掃除方法では除去が出来ません。
それではどうすればいいのでしょうか?手順をご説明します。
便器の中を乾燥させることから始まります。トイレの止水栓を閉じましょう。止水栓はマイナスドライバーを差し込んで時計回りに回せばOKです。次にタンク内の水を空っぽにします。トイレのレバーを引けば水が流れます。しかし止水栓は閉じているのでタンク内に水は入りません。
次にバケツに水を汲んできて、便器内に流しいれて下さい。注ぎ込むことで水は排水され、便器内の水はほとんどなくなるかと思います。あとはペーパータオルやスポンジなどを使用して、残っている水分を完全に取ってしまってください。
便器内の一切の水分を取りましょう。ペーパーなどで便器内をくまなく拭き取った後は、念のために15分ほど放置してください。あくまで「念のため」です。不要だと思う方は15分の放置は必要ありません。
今回は「黒カビ」の除去なので、塩素系アルカリ性洗剤を使用します。スプレータイプでも塗り込むタイプでもどちらでも構いません。便器内全体に塗り込んでいきましょう。便器のフチやフチの裏側は見落としがちなので、特に丁寧に行ってください。
満遍なく大量に塗り込めたなら、次は洗剤の上にトイレットペーパーをかぶせていきます。かぶせたら、更にペーパーの上に洗剤を浸していきましょう。スプレーであれば上から吹きかけでOKです。
しっかりペーパーに染み渡っている状態で1時間ほど放置してください。
1時間後、止水栓を開けてレバーを引いて流してください。
最後にトイレブラシで大丈夫です。丁寧に磨いて終了です。
それでもトイレの黒ずみが落ちない場合
恐らくこの方法でトイレの黒ずみ(黒カビ)は除去する事ができますが、素人の掃除では限界があります。
また何日か経ったら黒ずみが発生したりする可能性も否定できません。
黒ずみの原因となるものを徹底的に除去するためにも、一度プロの業者に依頼するという選択もアリかと思います。
トイレの黄ばみの原因ってなに?
前述しましたが、黒ずみ(黒カビ)はカビだけではなく、水垢や尿石汚れでコーティングされています。ここまで丁寧に黒ずみの除去をしたので、ついでに黄ばみの原因でもあるものの除去もしておきましょう。
黄ばみの原因は前述しましたが「尿石」です。尿が蓄積されて結晶化されたものになります。先ほど時間をかけて黒ずみの除去を行いましたが、もし黄ばみが確認できるトイレであれば黄ばみは消えてないかと思います。
ついでと言ったら語弊がありますが、ここまで来たならば黄ばみの原因である「尿石」、そして水垢も除去しましょう。ここまですれば黒ずみも完全除去が完了です。
トイレの黄ばみや尿石を除去をするには?
尿石は尿が結晶化したもので、通常の尿の汚れであればトイレ用中性洗剤で簡単に落とす事ができますが、尿石化してしまうと簡単に落とすことは出来ません。また、尿の汚れはあなたが見落としがちになっているだけで、トイレ内のあらゆる場所に飛び散っています。
トイレの黄ばみ、尿石除去については以下の記事で詳しく解説しています。是非参考にしてみて下さい。
この記事でも解説していますが、黄ばみや尿石からは「アンモニア臭」がします。一度尿石化してしまうと臭いも尿石もなかなか取れません。前述通り酸性の洗剤や尿石除去剤、または物理的にこそぎ落とすしか手段はありません。
トイレの黒ずみや尿石を除去をする掃除方法
尿石や黄ばみの掃除方法も以下の記事で詳しく解説しています。
是非参考にして実践してみて下さい。
それでもトイレの黄ばみや尿石が落ちない場合
上記の解説記事通り黄ばみや尿石の除去を実践して頂いても「アンモニア臭」が残る、臭いが取れていないと感じる方は、素人では手の届かない部分に尿石などのアンモニア臭の原因があるものを除去できていない可能性が高いです。
例えば、便器を一度分解しなければならない箇所や配管の奥で尿石が詰まってしまっている状況などです。特に配管の奥で尿石が詰まってしまっている場合は、トイレの詰まりにも直結してしまうので早めの対策が必要となります。
一度プロの業者にご相談してみないと解決はしません。以下はおススメのトイレクリーニング業者とおススメのトイレ修理業者になります。見積もりや相談は完全無料なので一度ご相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。