お風呂掃除をしようとした時に、お風呂用の洗剤が切れていて掃除に困ったことはありませんか?
わざわざ洗剤の為に買い物に行くのも面倒だな・・・
とりあえず今回だけでも代用できるものないかな…
こう考える方も多いかと思います。安心してください。皆さんのご家庭に必ずあるものでお風呂掃除は可能です。
また、お風呂用の洗剤は手肌に悪い印象があって使いたくないと思っている方も多くいるかと思います。
そんな方の為に、今回はお風呂用洗剤の代用できるものやご家庭に必ずあるものでお風呂掃除をする方法を解説していきたいと思います。最後まで読んで是非参考にしてみて下さいね。
お風呂掃除の洗剤はクエン酸と重曹で代用できる
全てのご家庭にあるとは言い切れませんが、日常のお風呂掃除であればクエン酸と重曹のみで可能です。
お風呂の汚れは、皮脂汚れや酸性石鹸カス・黒カビなどの「酸性汚れ」と、水垢や金属石鹸カスの「アルカリ汚れ」の2種類になります。
この汚れについては詳しく以下の記事で解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
浴槽や壁は重曹で掃除ができる
重曹は油汚れや石鹸カスの汚れに効果があります。もし重曹がご自宅にない場合は他の代用できるものを後述します。
まずは空のスプレーを用意しましょう。無い場合は洗面器でも構いません。水100mlに対して小さじ一杯ほどの重曹を入れてよく混ぜて下さい。スプレー容器であればよく振って混ぜましょう。
この重曹水を浴槽や壁に振りかけて、3~5分後にシャワーで流せばある程度の汚れは除去する事ができます。
それでも取れないような石鹸カスや皮脂汚れなどは重曹を「ペースト状」にして使用し、付けてスポンジで擦り落とすと良いでしょう。
重曹を洗面器などに入れて、少しずつ水を加えてドロドロのペースト状にします。この重曹ペーストを浴槽のざらざらとした皮脂汚れの箇所に塗り込み、30分ほど放置したのちにスポンジで擦ってからシャワーで流すと解決します。
重曹は界面活性剤が入っていないので、泡立たず洗っている感はありませんが浴槽の皮脂汚れは問題なく除去する事ができます。また万が一口や目に入っても、洗剤なら大変な事になりますが重曹は何も問題はありません。環境面にも良いので好んで使用している方も多いです。
泡立たないので見えにくいですが、重曹を使用した箇所は必ずシャワーで綺麗に洗い流してください。重曹は拭き残りや洗い残しがあると白く残ってしまいます。
不安な場合は温度を上げて熱いシャワーで綺麗に流し落とすと良いでしょう。
水垢の汚れはクエン酸スプレーである程度除去できる
鏡や壁に水垢の汚れが気になる場合はクエン酸の使用をおススメしています。重曹と同じく、クエン酸も身体面に影響がありません。環境にも優しいので安心して使用できます。
クエン酸も重曹と同様、スプレーとして使用するか、洗面器で溶いてから雑巾などに浸して使用する事も出来ます。
クエン酸は時と場合によってはプロのハウスクリーニング業者も使用します。効果的な使用方法は以下の記事で詳しく解説していますので是非参考にしてみて下さい。
クエン酸と重曹を使用してはいけない箇所
洗浄力もあり、身体面も環境面にも優しいメリットだらけのクエン酸と重曹ですが、使用してはいけない箇所があります。
重曹を使用してはいけないもの | 使用した場合 |
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漆器などの塗られた食器 | 塗られた箇所が剝げたり傷が付く |
畳や無垢のフローリング | 黄色く変色する |
アルミ・銅・真鍮 | 黒く変色する(アルカリ焼け) |
メガネ | レンズが真っ白になる |
家具・革製品 | 重曹の後が残る |
クエン酸を使用してはいけないもの | 使用した場合 |
---|---|
大理石などの石材 | 表面が溶けてつやが無くなってしまう |
コンクリート | 劣化速度が速くなる |
鉄など | 錆びる |
お風呂掃除は食器用洗剤でも代用が可能
重曹やクエン酸を常備しているご家庭も多くないかと思います。急にお風呂用洗剤が無くなった時の代用品として、誰でも自宅にあるものと言えば「食器用洗剤」です。
基本的に「洗剤」と呼ばれるものは、酸性かアルカリ性か、またはその洗剤の強度の違いくらいであってお風呂用、キッチン用、トイレ用などがありますが中に入っている成分は似たようなものになります。
かと言ってトイレ用洗剤で食器洗いは出来ません。汚いとかではなくトイレ用は主に酸性洗剤になり、食器用洗剤は弱アルカリ、または中性洗剤になります。
汚れに特性をまず知って、その特性に合えばどんな洗剤でも使用できるので一度機会があれば学んでみて下さい。
それでは食器用洗剤でお風呂掃除をするメリットと注意点を解説していきましょう。
食器用洗剤は洗浄力が高いように感じる
一般的な食器用洗剤は中性洗剤になります。弱アルカリ性の洗剤もありますが、水を含んだスポンジを使用する事で弱アルカリ性が薄まって中性になります。
決してお風呂用洗剤と比べて洗浄力が高いわけではないのですが、食器用洗剤は泡立ちが良く、お風呂洗剤と比べると泡切れが良くないので、すごく洗えたような「達成感」が味わえます。
実際泡立ちが良く、洗剤も伸びやすいので少量の洗剤でも浴槽は綺麗に洗う事が可能です。
泡切れが良くないので熱いシャワーで丁寧に洗い流そう
お風呂用の弱アルカリ性や中性洗剤は、シャワーで簡単に洗い流す事ができますが、前述通り食器用洗剤は泡切れが良くありません。丁寧に洗い流さなければ洗剤が残ってしまいますので、丁寧に洗い流す事が必要です。
綺麗に浴槽内や壁を洗った後は、熱めのシャワーで丁寧に洗い流してください。
シャンプーやボディーソープでもお風呂掃除用洗剤の代用ができる
あなたが普段使用している、シャワーやボディーソープや石鹸でもお風呂掃除は可能です。
お風呂には「石鹸カス」という汚れがあります。この石鹸カスは「金属石鹸カス」と「酸性石鹸カス」の2種類の汚れが存在します。石鹸カスの汚れについては以下の記事で詳しく解説しています。是非読んで参考にしてみて下さい。
石鹸やシャンプーを使って掃除をすると石鹸カスになってしまうのではないか?と思った方もいるかと思いますが、石鹸カスの汚れは「残るから」汚れとして沈着します。前述した食器用洗剤は、泡切れがよくないのでキレイに洗い流さなければ「石鹸カス」として汚れとなります。
シャンプーや石鹸のカスをシャンプーや石鹸で洗うというのも変な話なのですが、きちんと汚れは落ちますので安心してください。
シャンプーや石鹸・ボディーソープは中性洗剤に分類されます。
中性洗剤はアルカリの汚れにも酸の汚れにもどちらにも効果がありますので、浴槽や壁を洗う際に使用しても何も問題はありません。
ただし綺麗に洗い流す事が前提です。しかしこれはお風呂用の洗剤にしても同様の事です。きれいに洗った後はきちんと洗い流しましょう。
お風呂掃除にトイレ用洗剤も問題なく使用できる
抵抗があるかもしれませんが、トイレ用の洗剤も問題なく使用が可能です。前述しましたが、トイレ用の洗剤はアルカリ性の洗剤もありますが、主に「酸性洗剤」になります。
トイレ掃除の洗剤と言えば思い浮かぶのが「サンポール」です。サンポールは学校のトイレ掃除に使用していませんでしたか?
サンポールは塩酸を含んだ強い酸性洗剤です。強い塩酸は物を溶かしますので使用箇所は限られてきますが、水垢汚れにはとても効果的です。
頑固な水垢汚れにサンポールを上手く利用するプロの業者も存在します。ただ、変色や劣化がありますので素人にお風呂でのサンポールの使用はおススメ出来ません。
まとめ
結論は「どんな洗剤でも」代用品としては使用が可能という事になります。
もう一度載せておきますが、汚れには特性があります。これをしっかり学べば汚れと洗剤についても理解が出来るかと思います。
シャンプーや石鹸・食器用洗剤でもお風呂掃除は可能です。市販されている「トイレ用」「お風呂用」というのはあくまで何も知らない方向けに販売されているものです。実際、オールラウンダーでとても使用しやすいものです。
しかし汚れによっては効果が無いものもあります。そういった知識を知る事で、もっと効果的に掃除ができるかと思います。是非一度参考にしてみて下さい。