エアコンのドレンパンも定期的に掃除しないといけないって見たんだけど、ドレンパンってどの部分?
ドレンパンは自分で掃除できる?掃除の方法と手順が知りたい!
今回はこの様なお悩みの方にドレンパンの掃除方法や手順をご紹介したいと思います。
そもそもエアコンのドレンパンはどの部分を指すのか、また分解しなければ掃除出来ないのか、そして業者に依頼するのではなく、自身で掃除することは出来るのかなど、エアコンのドレンパンに関しての全てを徹底的に解説し、自身でも行う事ができる掃除方法を伝授したいと思います。
ドレンパンはどの部分の事を指すのか
ドレンパンとは上記の画像の赤丸で囲っている部分の事を言います。この部分はエアコン内部に結露としてできた水分を排出するために存在する部位になります。水の受け皿、雨どいみたいなものと捉えて頂ければわかりやすいかと思います。
この画像では表側なので分かりませんが、この裏側は水の通り道、溜まる部分にもなるので汚れやカビがびっしりと付着しています。
ドレンパンが重要な役割を果たす理由
ドレンパンにたまった水は、勾配によってドレンホースへと流れていきます。常に水が溜まり、水の通り道になるドレンパンは、エアコンを正常に稼働させるためにとても大切な役割を果たしています。
このドレンパンが正常に機能しなければ、エアコンの結露はエアコン内部で溜まってしまい、故障を引き起こします。
エアコンの水漏れや結露がポタポタと落ちてくる場合はドレンパンが通常に機能していないかもしれない合図でもあります。以下の記事で、エアコンの結露や水漏れについて詳しく解説してあります。よろしければ一読ください。
ドレンパンの汚れを放置する事で発生するトラブルは?
ドレンパンの汚れは、エアコンのパネルを剥がしてみなければ目視出来ません。ですのでエアコンが問題なく作動している時は気にも留める事が無いと思います。
エアコンフィルターや室外機などは、簡単に目視が出来るので事前にトラブルの回避もしやすいでしょう。しかしドレンパンは気付いたときには大きなトラブルにつながるといった場合が多い為、この記事を読んでくれているあなたは事前に回避するためにも、ドレンパンの掃除が必要だという事を覚えておきましょう。
ドレンパンの汚れや掃除を放置していると、どんなトラブルが生じるかを見ていきましょう。
エアコンから異臭が発生
ドレンパンの汚れを放置する事でカビや雑菌が増殖していきます。エアコンはカビの温床です。稼働をさせたら室内のホコリや汚れた空気を吸い込み、その空気がカビの最高の餌となります。
さらに暑い夏は結露も発生する為、増殖するスピードはさらに上昇します。増殖したカビや雑菌はエアコンから臭いが出てきます。異臭を防ぐ為にもドレンパンの掃除は必須なのです。
異臭の原因はドレンパンの汚れ、カビだけではありません。他にも原因はあります。以下の記事でエアコンの異臭について詳しく解説していますので是非読んでみて下さい。
水漏れが発生する
先ほどドレンパンの役割を説明しましたが、ドレンパンは住宅で言う所の「雨どい」のような役目があります。雨どいにも枯れ葉やゴミが溜まると目詰まりを起こしてしまい、水が流れなくなり水漏れを起こします。
それと同じで掃除を怠ったドレンパンにも汚れやゴミ、カビが溜まり、水がドレンホースに流れ込まず途中で水漏れが発生します。
たとえ水の流れがあり、ドレンホースに水がきちんと流れていたとしても、掃除をしていなければ汚れきった水がドレンホースへ流れ込みます。ドレンパンは機能してもドレンホースのトラブルを巻き起こす可能性があります。
ドレンパンを掃除しない事によって他にもトラブルが生まれてしまうという事も覚えておいてください。
ドレンパンの掃除方法と手順を解説
ここまででドレンパンを掃除する事がとても大切な事だという事はご理解頂けたかと思います。
ドレンパンをご自身で掃除する際には、エアコンの分解作業が必要となります。エアコンの分解清掃は、業者に依頼する事を推奨しています。
もちろん自分で分解して掃除する事も可能ですが、工具も費用ですし時間も手間もかかります。また、エアコンのメーカー保証期間内であれば、分解して掃除をして万が一故障させてしまった場合は保証対象外となってしまいます。
最近では、業者に依頼してもエアコンの分解清掃費用は1万円を切る業者もかなり多くあります。
以下の記事で業者についても詳しく解説していますので、業者に依頼しようかどうかを検討している方は参考にしてみて下さい。
自分でドレンパンを外してみよう
ドレンパンを外す際は、必ず手順通りに行うように心がけて下さい。また丁寧な取外し作業を行わなければ、爪が折れたり他にも部品を破損させてしまうというケースがあります。気を付けて手順通り行ってください。
まずは壁掛けエアコンが傾いていないかを水平器などを使用してチェックしてください。取り付ける際にも水平器は使用します。
エアコンの掃除の際は、どんな時でも必ず電源を抜くようにしてください。エアコンが停止しているかを確認してから電源プラグを抜きましょう。
前面パネルと全体パネルは別になっています。前面パネルは簡単に取り外す事ができますが、強引に外さない様に心掛けて下さい。
エアコンフィルターは誰でも定期的に掃除できるように簡単に外せるようになっています。フィルターが汚れていたらフィルターもついでに掃除しましょう。
ルーバーとは、エアコンの風向き調整の羽根になります。外しやすいようにぐにゃっと曲がる設計ですが、外す際は注意しないと爪が折れる可能性があります。気を付けて取り外しましょう。
いよいよ全体パネルの取り外しです。メーカーや機種によって外し方や使用工具も変わってきます。どのような外し方をするかは各メーカー機種の説明書、または公式サイトを調べてから行いましょう。
全体パネルを取り外す際は、ドレンパンに水が溜まっている場合があります。特に夏場でエアコン稼働が長い日は溜まっている可能性が高いです。取外しの際は水がこぼれないように慎重に外すよう心がけて下さい。
大切な事なのでもう一度言いますが、エアコンの分解は推奨していません。分解する際は自己責任でお願いします。
業者に依頼した方が丁寧で、エアコン全体をキレイに分解洗浄してくれます。高圧洗浄機などの使用をしての分解洗浄になりますので、自分で掃除を行うよりも何倍も綺麗になる上、値段も1万円を切る業者が多いので、業者に依頼しましょう。
ドレンパンの掃除手順
ドレンパンの洗浄は、基本的に家庭用洗剤での洗浄で十分です。しかし汚れが落ちない場合は「塩素系」のもので浸け置きすると漂白も兼ねてキレイにする事ができます。「次亜塩素酸ナトリウム」がおススメです。
雑巾などの拭き取りだけではカビの除去は出来ません。浴室やベランダにドレンパンを運びましょう。
シャワーを使って大まかな汚れを落としましょう。この作業だけでも大分汚れは落ちるはずです。
そこまで頑固な汚れが無い場合は家庭用洗剤だけで十分ですが、カビがびっしりついていたり変色している場合は次亜塩素酸ナトリウムを用意し、全体的に塗布したあと、ラップを塗布した部分にあてて浸透させるために10分ほど置きましょう。
塩素系で汚れが取れて漂白できたら、仕上げに全体を家庭用洗剤で洗いましょう。これで洗浄は完了です。
最後に洗剤をキレイに洗い流し、タオルなどで拭き上げて下さい。これで全ての作業が終了になります。
ドレンパンの水の通り道はかなりのカビや汚れがあるかと思います。今回自分で分解できたなら、次回からは定期的に洗浄するように心がけましょう。
分解をせずに簡易的な掃除をする事も可能ですが、中途半端にしかできないので分解を自分でやるか業者に依頼するかのどちらかにしましょう。中途半端に掃除をしても何も意味はありません。
まとめ
ここまで読んだなら、ドレンパンがいかに大切な役目をしているかが分かって頂けたかと思います。
そして自分で分解清掃ができるなら、定期的に掃除を行う事で色んなトラブルを回避できるという事も分かって頂けたかと思います。
エアコンは、ドレンパン以外にエアコンフィルターや熱交換フィン、送風ファン、エアコンルーバーなど掃除しなければならない箇所が多数あります。特にエアコンをよく稼働する時期はその分汚れも付着しますし、こまめにチェックと掃除を行わなければなりません。
こまめな掃除で清潔できれいな空気を保つことにより、気分的にも身体的にも良いものになります。
明日からでもすぐに実践してみましょう。