エアコンのフィンを掃除するのが難しいって聞いたけど自分でもできますか?
業者に頼んだ方が良い?コスト的にはどっちがいいんだろう…
エアコン内部には様々なパーツがあります。各パーツを定期的に掃除する事によって、キレイな空気で快適に過ごす事ができます。
しかし、エアコンフィルターなどは簡単に自分でも掃除をする事が可能ですが、エアコンのフィンは自分で掃除をする事ができるのでしょうか。そもそもフィンというものが何のパーツなのか、そして何の役目があるのか、何なら名称も初めて知り、どこにそれがあるのかも分からない方が多いかと思います。
そこで、今回はエアコンフィンについて詳しく解説していきたいと思います。自分で掃除ができるのか、それとも業者に依頼しなければ掃除は出来ないのか、掃除をする際の注意点やリスクなど徹底的に解説しますので、是非最後まで読んで参考にしてください。
エアコンのフィンってなに?どこにある?何の為のもの?
エアコンのフィンは「熱交換器」とも言います。名前の通り熱を交換する役目を果たしています。
エアコンは室内の空気を取り込んで、冷房なら冷たい空気、暖房なら温かい空気に変換してからもう一度室内に戻されます。フィン(熱交換器)は室内の空気を温かくしたり、冷たくしたりと変換する重要な役目を果たす部分になります。
エアコンフィンが無ければエアコンそのものが使えないので、エアコンで一番需要な部分になります。
エアコンのフィン(熱交換器)の位置
エアコンのフィンは前面のパネルを開いたところにあります。エアコンフィルターを外すと見えるアルミ製の網がエアコンフィンになります。
このフィンの掃除方法は後に詳しくご説明しますが、ご自身で掃除する事は可能です。しかし100%完璧な洗浄は出来ません。あくまで簡易的であり、完全に清掃をしたいなら、業者に依頼をして高圧洗浄機での洗浄が必要となります。
エアコンのフィン(熱交換器)はどのように汚れるか
画像の様にエアコンフィンはカビや室内の空気の汚れ・ホコリでとても汚れます。このエアコンフィンを守るためにエアコンフィルターがあり、ある程度はゴミやホコリをフィルターがキャッチしてくれます。
しかしエアコンの内部はとても湿度が高く、カビや雑菌が増殖しますのでかならず画像の様に汚れてしまいます。
この湿度は夏場では完全除去する事は不可能です。エアコンの冷やした空気と室内の暑い空気の寒暖差があるため、エアコン内部は結露が生じます。この結露や湿気でどうしてもカビは増殖してしまうのです。
以下の記事で限界まで湿気や結露を防ぐ詳細や解決法などを解説しています。エアコンをキレイに保つためにもぜひ読んで参考にしてください。
エアコンのフィン(熱交換器)を自分で掃除する方法
エアコンのフィンは先述通り、自分で掃除する事が可能ですが、完璧には出来ません。あくまで「業者に依頼」した後の定期的な掃除などで行ってください。長年放置している場合は業者に依頼する事が必須となります。
ご自身でエアコンフィンを掃除するにあたって、以下のものが必要となります。
- エアコンクリーナー
- 雑巾
- 歯ブラシ
- つまようじなどの細いもの
- 掃除機
- ゴム手袋またはビニール手袋
- マスク
- ゴーグルや防塵メガネ
すべてが必要なわけではありません。マスク・手袋・ゴーグル等はあなたを守る為のものです。清掃時はどうしても増殖したカビが飛んできます。
掃除機・歯ブラシ・雑巾・エアコンクリーナーは必ず必要となります。特にエアコンクリーナーはフィンを掃除する専用のクリーナーが必要となります。エアコンフィンはとても繊細なので、市販のカビキラーなどは使用しないようにしてください。故障の原因に繋がります。
おススメのエアコンクリーナー
ネットなどでよく見かけるエアコンクリーナーの多くは「エアコンファン」のスプレーです。今回の掃除は「ファン」ではなく「フィン(熱交換器)」です。
間違わないように気を付けて下さい。
エアコンのフィンを掃除するためのエアコンクリーナーは以下になります。
エアコンフィンの掃除手順
掃除用具をすべて揃えたら、いよいよ掃除に入ります。詳しい手順を解説しますので、必ず手順通りに行ってください。
エアコン清掃時には、どんな作業でも必ず電源プラグを抜いてください。また、エアコンが稼働している状態でコンセントは抜かないように気を付けて下さい。エアコンをオフにしてから電源を抜きましょう。
基本的にかなり古い機種でなければ、前面パネルは下側から開く事ができます。上側は固定されいますが取ってしまいましょう。フィルターも同様外します。この時フィルターが汚れている場合はついでに一緒に掃除しましょう。
風向きを調整する羽根をルーバーと言います。これも取り外すのですが、汚れているなら一緒に掃除しましょう。
いよいよ剝き出しのエアコンフィンとのご対面です。まずは黒カビ・汚れ・ゴミなどが付着していると思います。掃除機(ハンドクリーナー)を使用して大まかなホコリなどを吸い込んでいきます。掃除機の先っぽにブラシノズルを取り付けられる掃除機だと効率が良いです。網目に沿うようにブラシノズルを動かすと、キレイにカビなどが吸い込めるでしょう。
フィンは網目状になっていますので、すき間にホコリやゴミ・カビがびっしり詰まっているかと思います。使い古しの歯ブラシや爪楊枝を使用して、すき間の汚れを取り除きましょう。その際、爪楊枝を使用している場合は丁寧に扱ってください。フィンが曲がってしまわない様に丁寧に掃除をしましょう。
フィンの汚れをある程度取り除く事ができたら、いよいよエアコンクリーナーを吹きかけます。クリーナーの裏に説明書きがあるかと思います。説明通りに吹きかけて下さい。
15~30分、クリーナーを使用後放置します。放置後は全てのパーツを元に戻し、最後にエアコン内部の乾燥に入ります。通常は送風運転を行いますが、内部クリーン機能があるエアコンならば、それでも問題ありません。15分ほど運転したら作業は完了です。
文章で見ればそれほど難しくは見えないかと思いますが、実際は汚れやキレイに落ちなかったり、パーツを上手く取付け・取り外しができない場合があると思います。
私自身も試みたことはありますが、正直良い効果が表れたとは思っていません。業者に依頼する事も選択の1つだと思うので、検討してみましょう。
エアコンのフィン(熱交換器)を自分で掃除するリスクと注意点
エアコンフィンの重要性、掃除方法などは理解して頂けましたでしょうか。
個人的には手間や作業時間、準備するものなどを考えて業者に依頼する方がコスパが良いと思っています。
ご自身でエアコンフィンの掃除をするリスクは以下になります。
- パネルの爪を折ってしまう可能性がある
- エアコンクリーナーでの掃除だけではキレイに汚れやカビを除去できない
- メーカーの補償内の場合、自分で分解掃除をして故障した場合は補償対象外になる
- 時間がかなりかかる
- カビをダイレクトに受けてしまう為、健康面で良くない
とにかく作業は丁寧に行う事です。パネルの爪はプラスチック製なので、すぐに折れてしまう可能性がありますので慎重に行いましょう。
長年エアコンフィンの掃除をしてこなかった場合のフィンに溜まっているカビの多さは異常です。見るだけでも吐き気が出るほど増殖している可能性もあります。耐性の無い方は触れないでおきましょう。また掃除をする事で、直接カビが体の中に入る可能性もあります。アレルギー体質の方は避けましょう。
最近のエアコン分解清掃業者は、かなり格安で行ってくれる業者が多いです。
時期によっては予約が殺到して2か月待ちなどの業者もありますが、親切丁寧な上に格安で1万円以下の業者も多数存在します。
また、信用と信頼のイオングループやダスキンなどの大手も参入しています。
以下の記事でエアコン清掃業者について詳しく解説していますので、是非参考にしてみて下さい。