猛暑日が続く毎日、エアコンを稼働しない日は無いと思います。
エアコンを長年使用していると、色んなトラブルが起こります。今回は、エアコンの室外機についてのお話になります。
あまり室外機をじっくり確認する機会は少ないかと思いますが、ふと気づいたら異音が発生している事はありませんか?
異音と言っても色んな音があります。「ブーン」という音の場合、「カタカタ」「カラカラ」「カサカサ」といった音の場合、「ガラガラ」「ガタガタ」といった音の場合、様々な異音問題があります。
気にはなってもそのまま放置してしまっている方も多いかと思いますが、放置する事で後々大変な事になる場合があります。最悪の場合、故障して買い替えなければならない場合もあります。
なるべくそのような事を無くすため、今回は室外機から異音が発生した時の対処法や、自分でできる応急処置法を解説していきたいと思います。
エアコンの室外機は何の役目を果たしているの?
そもそもエアコンの室外機は何のために存在しているのでしょうか。エアコン本体は部屋の中にあるため、自分で掃除する機会もあるかと思いますが、室外機を掃除する人は少ないですよね。
簡単に説明すると、室外機は「室内の空気を外に排出」する為のものです。さらに空気を冷やす冷媒ガスを循環させる役割を持つ「圧縮機」が装備されています。
要するに温度調整をしてくれる役割を持つのが室外機であり、エアコン本体はむしろ室外機の方にあると言っても過言ではありません。
ですので室外機が故障してしまうとどうしようもありません。少しでも事前に対処できるために、1つずつ室外機の異音問題について解決していきましょう。
エアコン室外機の異音発生 音の種類と原因・対処法
先述しましたが室外機の異音には様々な種類があります。
よく異音と言われている音の種類を表にしましたのでご確認ください。
音の種類 | 問題点 | 対処法 |
---|---|---|
ブーン(小) | 通常音 | 問題なし |
ブーン(大) | ガス圧縮音 | フィルター清掃・設定温度変更 |
カタカタ・ガタガタ | 固定されていない | 室外機の固定 |
カラカラ・ガラガラ(小) | 異物混入 | エアコン停止後取り除く |
カラカラ・ガラガラ(大) | プロペラ・コンプレッサー | 故障の可能性大 |
プシュー・ファサファサ | 通常音 | 問題なし |
ガコンガコン | 部品破損 | 故障 |
故障の可能性が高い室外機の異音について
室外機の異音の種類の中で「ガコンガコン」という音や大きめの音で「カラカラ」「ガラガラ」という音が発生している場合は故障の可能性が高いです。特にガコンガコンと音が発生している場合は、室外機内のパーツが破損、欠損している可能性が高いです。
この場合はご自身で直せる可能性は低いので、業者に依頼する事をおススメしています。
自分で解決できる室外機の異音について
エアコンを稼働させてから室外機に耳を近付けてみると「ブーン」という音がすると思います。この音が通常音で、エアコン稼働時には室外機のプロペラが回っているのでこの様な音がします。
この「ブーン」という音が通常より大きく感じた場合でも焦る事はありません。まず、夏の暑い日にエアコン効きが悪いと設定温度を数度下げたとします。その分圧力がかかるので、ブーン音が大きくなります。これは何も問題はありません。
しかし通常時にこの音が大きい場合は、少々問題があります。1つ1つ解決していきましょう。
まずエアコンの電源を切り、エアコンフィルターのチェックをしてください。長い間フィルター清掃を行っていない場合、フィルターに相当な汚れ・ホコリ・カビが溜まっています。フィルターの詰まりは身体的にも影響が出ますし、冷気が上手く排出されなくなります。フィルターをキレイに掃除してからもう一度室外機の音を確認してみて下さい。
フィルターをキレイに自分で掃除する方法は以下に詳しく解説していますので、よく読んで実行しましょう。
「カタカタ」「ガタガタ」音に関しては室外機がきちんと固定されていない可能性があります。室外機はエアコン稼働時にファンが稼働するので、室外機に振動が生じます。きちんと固定されているかを確認し、番線やブロックなどを使用し、きちんと固定し直しましょう。
室外機内部から、小さく「カラカラ」「ガラガラ」という音がする場合は、室外機内部に虫の死骸、葉っぱや木の枝や草、小石などの異物が混入している可能性があります。
この「カラカラ」「ガラガラ」音は、他にも様々な原因が考えられます。プロペラが室外機内部に当たっている場合、コンプレッサーの不具合、室外機内部部品の欠損など言い出せばキリが無いので、業者に依頼するのが正しい選択かもしれません。
メーカーの説明書や公式サイトを確認しよう
室外機の異音についての問題点は、メーカーによっても変わってきます。
ここに書いてある事は全メーカー共通ではありませんので、まずはメーカーの保証書や説明書を確認してください。詳細が記載されていない場合は、メーカーの公式サイトにて公開されていますので、そちらを確認してから実行するようにしましょう。
各メーカーの公式サイトによる室外機の異音に関しての詳細は以下になります。
普段からエアコンの掃除やメンテナンスを行う事でトラブルは回避できる
エアコンの室内機の掃除をした事がある人は多いかと思いますが、室外機の掃除を経験した人は少ないかと思います。
室外機だけに限らず、エアコン本体も使用年数が重なれば効果も薄れていきますし、買い替えも検討しなければなりません。しかし、日常的にこまめな掃除、メンテナンスを行う事で使用期間を延長する事が可能です。これはエアコンだけに限らずどんな物にも言える事です。
特に掃除はこまめに行う事で、爽やかで清潔な空気を排出される事にもなるので健康面でもとても大事な事です。それではエアコンの掃除とメンテナンスについて解説していきましょう。
自分でできる室外機の掃除方法
室外機の掃除はご自身でも可能です。むしろこまめな掃除を怠る事で、クーラーや暖房の効果が弱まる可能性が高いので忘れずに行うようにしましょう。室外機で自分でできる掃除部分は以下になります。
外カバー | ホコリを放棄などで落とし拭き掃除 |
周辺 | ゴミやホコリなどの掃き掃除 |
熱交換器(フィン) | 掃除機でホコリなどを吸い歯ブラシなどで残りを掻き出す |
ドレンホース | 汚れや異物混入でホース内に詰まりが無いかの確認 |
吹き出しグリル | ホコリを放棄などで落とし掃除機で吸う。細かい部分は歯ブラシなど |
各部位の詳しい掃除方法は以下の記事にて解説しています。室外機もこまめな掃除でトラブルを回避しましょう。
自分でできる室内機の掃除方法
室内機の掃除を定期的に行っている人は多いかと思いますが、エアコンをよく使用する期間は最低1カ月に一度は掃除が必要です。
室内機の掃除部位は以下になります。
エアコンの部位 | 自分で出来るか | 掃除の期間 |
---|---|---|
本体カバー | 1~2カ月 | |
フィルター | 使用期間なら 月に一度 | |
吹き出し口 | 1カ月 | |
ドレンパン | 1年に1回 業者に依頼 | |
風向きルーパー | 1カ月 | |
送風ファン | 1年に1回 業者に依頼 | |
アルミフィン | 1年に1回 業者に依頼 |
室内機は、分解清掃をするかしないかで清潔感が大きく変わります。分解清掃は自分でもできるのですが、準備するものも多く、時間もかなり要します。業者に依頼しても1万円も切る業者も多いので、基本的に分解清掃は業者依頼を推奨しています。
おススメの業者を紹介しますので是非参考にしてみて下さい。
自分でできる掃除方法の詳細は以下の記事で解説しています。是非実践してみて下さい。
まとめ
室外機の異音は改善しましたでしょうか?もし改善しない場合は一度メーカーに問い合わせてみて下さい。故障の場合は保証期間内であれば、修理費も無料になる可能性が高いです。
また、室外機のこまめなチェックと清掃で、事前にトラブルを回避する事ができます。面倒ではありますが、こまめに掃除をしてせっかくの大切なエアコンなので、長生きしてもらいましょう。