トイレの赤カビってなに？
黒カビはわかるけど赤カビの汚れってどんな汚れ？
トイレに発生するカビは「黒カビ」と「赤カビ」の２種類あります。黒カビは掃除を怠っていると黒い斑点として便器内に現れるので皆さんご存じかと思いますが、「赤カビ」と言われてもピンとこない方が多いかと思います。
しかし実は便器内で赤カビは簡単に目視する事ができます。
今回は赤カビについて徹底的に解説していきます。黒カビと赤カビの違い、赤カビを放っておくとどうなるか、赤カビの除去方法や予防法、そして赤カビの掃除方法など「赤カビ」に関する事をすべて１つずつ詳しく解説していきます。
是非最後まで読んで参考にしてください。
トイレに発生する黒カビと赤カビの違い
トイレの便器内に発生する赤カビ。実はトイレの便器だけではなく、タンク内や水の発生する場所全てに赤カビは発生します。
そしてこの「赤カビ」。実はカビではありません。赤カビという名前なのにカビでは無いという矛盾。理解できないかと思います。この赤カビは正式な名称を「ロドトルラ」と言います。このロドトルラは酵母菌になります。
一般的なカビ「黒カビ」の正式名称は「クラドスポリウム」と言います。
カビはこの黒カビや赤カビだけではなく、緑カビ・青カビ・黄カビ・白カビと様々な種類があります。しかしトイレに発生するカビは、黒カビと赤カビの二種類になります。
黒カビは人体に害があるが赤カビはない
厳密に言うと赤カビはカビではありません。しかし増殖するスピードは黒カビよりも早く、早めに除去と予防をしなければトイレ内で赤カビはどんどん範囲を広げていきます。
しかし黒カビと違って、直接的に人体に影響はありません。黒カビはトイレだけではなくエアコンなどにも発生し、エアコンの風で空気中に胞子が飛び散ります。
この黒カビの胞子を吸い込んでしまうとアレルギーや喘息を引き起こし、最悪の場合肺炎を発症してしまうケースもあります。
赤カビは黒カビのエサになってしまうので徹底的に除去しなければならない
赤カビは直接人体に影響はありませんが、黒カビの繁殖原因となるエサになります。
前述しましたが赤カビの繁殖スピードはとても速いです。そしてその繁殖した大量の赤カビは黒カビのおいしいおいしいエサとなります。結果的に黒カビの繁殖スピードを早めてしまいます。
赤カビを早めに除去しなければ、黒カビも猛スピードで繁殖してしまい、トイレ内はカビだらけとなってしまいます。
トイレ内の赤カビの除去方法・掃除方法
赤カビは目視できると前述しましたが、どういった汚れなのでしょうか。上記の画像のトイレのフチ部分をよく見て下さい。赤っぽい汚れが見えるかと思います。この赤っぽい汚れが赤カビとなります。
この赤カビは水のある場所ではどこでも確認する事ができます。赤っぽい汚れやピンクにも見えるこの赤カビ汚れはぬめりがあります。繁殖スピードはとても早いですが、黒カビと違って根を張るものではないので除去は黒カビと違ってとても簡単です。
こまめにトイレ掃除を行っていると赤カビは発生しませんので定期的にトイレ内は綺麗に保ちましょう。
赤カビに効果的な洗剤と除去方法
赤カビを除去するのに最も効果的は洗剤は「塩素系漂白剤」です。
しかし通常のトイレ掃除で使用する中性洗剤などでも赤カビは除去する事ができます。普段トイレの便器掃除を行っているように中性洗剤を満遍なく吹きかけ、数分置いた後にトイレブラシなどで全体を擦ると赤カビは汚れと共に流れ落ちます。
しかし全てを除去できるという保証はありません。念のために通常のトイレ掃除の後に「塩素系漂白剤」と「除菌スプレー」を使用して完璧に除去する方法をおススメします。手順は以下の通りです。
便器内をキレイに掃除したら塩素系の漂白剤を満遍なく吹きかけましょう。便器のフチやフチ裏などは特に多めに振りかける事をおススメします。
満遍なく吹き終わったら10分強、浸け置き状態にします。トイレットペーパーを便器内の吹きかけた場所に敷き、更に塩素系漂白剤を吹きかけると効果的です。
塩素系漂白剤をキレイに流しましょう。流し終わったら除菌スプレーを吹きかけて終了です。
この作業で赤カビは完全除去が可能です。赤カビは黒カビのエサになり、黒カビは落としきるのに労力と時間がかかります。また、黒カビは根を張るので完全に除去できたと思っていても残っている可能性が高いです。
その黒カビの予防法としてもこの作業方法は効果的なので是非実践してみて下さい。
以下はおススメの塩素系漂白剤と除菌スプレーになります。ご自宅に1つは置いておきましょう。
トイレ内にできるだけ赤カビを発生させない予防法
赤カビと黒カビの違い、また赤カビをそのままにしておくととてつもないスピードで繁殖し、その赤カビは黒カビのエサになり黒カビの繁殖も手助けになるという事は理解して頂けたかと思います。
赤カビは定期的なトイレ清掃を行っていれば除去する事は可能ですが、ちょっとトイレ掃除を怠っていると黒カビが発生し、掃除に手間がかかる場合があります。
また、掃除を怠ると尿汚れが尿石化し、アンモニア臭を発したり、尿石が除去できないという恐れも発生します。
現在主流のトイレ用洗剤は「中性洗剤」で、中性洗剤はどの汚れにも対応できるという優れものです。しかしオールラウンダーであるがゆえに全てにおいて中途半端であるという事も言えます。
日常のトイレ掃除は中性洗剤一本で可能ですが、尿が尿石化した場合や黒カビが多く発生している場合などは中性洗剤だけでは全てを落としきることが不可能になります。
詳しい汚れの解説や、汚れに適している洗剤については以下の記事で詳しく説明しています。知識として最後まで読んで参考にしてください。
こまめな掃除でトイレを清潔に保つ
赤カビは簡単に落ちる汚れでもありますが、少し掃除を怠るだけで繁殖していきます。予防法はこまめな掃除としか言いようがありません。
トイレは排便をする場所なので常に清潔にすることは出来ません。しかしこまめな掃除を行う事で赤カビの発生を予防する事が可能になります。
面倒ではありますが、赤カビの発生➡黒カビのエサ➡黒カビが増殖という連鎖を避けるためにもこまめな掃除でトイレ内を清潔に保つ努力をしましょう。
常に換気を行う
トイレにエアコンを付けている人はほとんどいないかと思います。冬以外の季節はトイレ内は高温多湿になります。
高温多湿な場所をカビは好みます。食べ物に発生する青カビも、高温な場所ですぐに発生するのと同じように、赤カビ・黒カビもトイレ内ですぐに発生します。
完全に無くすことは不可能ですが、予防する事で最低限に抑える事は可能です。
トイレには換気扇が付いています。換気扇は常にONにしておきましょう。そして換気扇のこまめな掃除も忘れてはいけません。
トイレの換気扇の掃除方法や効果的なホコリなどの除去方法は以下で詳しく解説しています。是非参考にしてみて下さい。
トイレの徹底的な掃除は一度業者に依頼する事がおススメ
トイレには黒カビ、赤カビだけではなく、尿石汚れや水垢など様々な汚れがあります。
恐らくほとんどの方が定期的にトイレ清掃を行っているかと思いますが、素人で手の届かない場所の掃除は放置しているかと思います。例えば便器と便座の接続部分や、ウォシュレットタイプの便座の裏側、排水管の奥などはプロの業者に依頼して一度徹底的に汚れを除去する事を推奨します。
尿石や黒カビはあなたの見えない所でしぶとく進行しています。一度トイレの分解清掃や排水口の掃除を依頼して綺麗にしてみるのもいいのではないでしょうか。
おススメするクリーニング業者や修理業者は以下になります。見積もりや相談などは全て無料なので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
