サンポールは皆さんご存じの通り、トイレ掃除の際に使用する洗剤です。
昔子供のころに学校のトイレ掃除で使用しませんでしたか?最近では自宅のトイレ掃除でもサンポールを使用する機会は少なくなったかと思います。
サンポールと聞くと「まぜるな危険!」という文字が強調されていたのを覚えていませんか?サンポールは強い酸性洗剤なので、塩素系の洗剤や漂白剤などと混ぜると有毒なガスが発生し大変な事になります。
さて、今回はこのサンポールをお風呂掃除に使用する方法の解説をします。
トイレの洗剤をお風呂に使用できるの?
なんか・・・汚くない?
こう思った方も多いかと思います。しかしサンポールはとても優秀で、普段お掃除をきちんと行っている方なら悩みにはなりませんが、お風呂の鏡や蛇口の水垢汚れが一向に取れなくて悩んでいる方への解説記事になります。
お風呂の水垢汚れに悩んでいる方、色んな方法を試したけれども全く汚れが落ちなくて悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。
サンポールをお風呂掃除で使用しても大丈夫なのか
そもそもサンポールを使用するような掃除とはどのような掃除になるのでしょうか。
サンポールを使用する主な汚れは「おしっこ」です。公衆便所や古い学校の便器掃除や床の掃除が主なサンポールの使用箇所になります。
おしっこの掃除をする洗剤をお風呂に使用するというのは…と抵抗があるかもしれませんが安心してください。洗剤にはトイレ用やお風呂用などの分類はされていますが、中に入っている成分は変わりません。
サンポールは強い酸性洗剤であり、有名な茂木和哉さんがプロデュースしているお風呂用の酸性洗剤も何ら変わりはありません。
サンポールは強固な尿石や水垢に抜群の効果がある
先ほどサンポールは古い学校や公衆トイレに良く使用されていると言いましたが、それはなぜでしょうか。学校や公衆トイレにはよく使用されるけど自宅では使用する機会はあまりない…。
答えはおしっこをする人の多さです。公衆トイレや学校では、不特定多数の人がトイレをします。当然おしっこをする回数、便器におしっこが付く頻度が自宅のトイレとは回数が雲泥の差になります。
大量に排出されたおしっこは便器の中はもちろん、目には見えませんが便器の外や床に飛び散ります。この目に見えないおしっこの汚れが時間がたつにつれて尿石化し、落ちない汚れとなってしまうのです。
サンポールは、そんな頑固な尿石汚れに最適の洗剤です。
お風呂にはおしっこと同じ汚れは無いと思う方がいるかもしれませんが、実は頑固な水垢汚れは尿石と同じの「アルカリ性の汚れ」となります。
今まで数々の水垢汚れについてお話してきましたが、効果が出ない場合はサンポールもおススメしているかと思います。頑固で全く取れない水垢の汚れもサンポールを使用して一発除去してしまいましょう。
浴室の鏡に付着したウロコのような水垢汚れをサンポールで除去する方法
画像をご覧ください。ウロコのようになった水垢汚れが確認できるかと思います。ここまでくると通常の洗剤ではこの状態を無くすことは不可能です。
強い洗剤を使用したくない人はクエン酸と物理的な除去を併用して行う事をおススメしています。クエン酸も強力な酸性なので水垢の汚れに抜群の効果を出してくれます。以下に詳しく解説していますので是非参考にしてみて下さい。
お風呂用洗剤を使用してスポンジでゴシゴシこすった程度では、このクラスの水垢汚れはびくともしません。
サンポールを使用して見違えるほどに綺麗にする方法を解説していきましょう。まずは以下のものをご準備ください。
準備するもの
- サンポール
- 厚めのゴム手袋
- キッチンペーパー
- ラップ
- メガネもしくはゴーグルなど目を守るもの
- ウエスや雑巾などの拭き取るもの
- 激落ちくんなどのメラミンスポンジ
- スクイージー
水垢汚れの除去方法
鏡のウロコ上になった水垢除去をする前に以下の点に注意してください。
- 鏡にコーティング剤やコーティング加工のフィルムなどが無いか
- サンポールが肌に触れないようにする
- 強い酸性なので目を守るものを使用する
頑固な水垢汚れをサンポールで除去する方法は、簡単に説明すると「サンポールで水垢を浮かす」事です。サンポールは非常に強い酸性なので浸け置きは必要ありません。1~3分程度の放置で大丈夫です。浮いた水垢をメラミンスポンジで擦り落とすという作業になります。手順は以下の通りです。
鏡にコーティングなどの加工をしていると変色や参加する可能性があります。
いきなり塗り始めて大惨事にならないようにまずはテストを行ってください。端っこの少しにサンポールを塗布して、5分後に洗い流してみて下さい。変色したり何かしらの変化がある時は、サンポールを使用せずに別のやり方で作業しなければなりません。
まずは鏡全体の掃除を行います。水垢汚れの他に石鹸カスや皮脂汚れが付いている可能性も十分に考えられます。まずは市販の中性もしくは弱アルカリ性洗剤を使用して丁寧に洗浄してください。
あなたのお風呂の鏡がどれくらいの大きさかは分かりませんが、いきなり全体に塗りこむのはやめましょう。サンポールは強い酸性洗剤なので、長時間浸け置いた状態だと変色や酸化の原因になります。
比較する意味も含めて鏡の半分程度にサンポールを塗布していきます。ゴム手袋をして手で塗りこんでも構いませんし、専用のウエスなどを使用して塗り込んでいきましょう。
2.3分ほど置いたら水垢が分解されて柔らかくなるので、メラミンスポンジを使用して擦り落としましょう。
ある程度こすったらシャワーで流して水垢の状況を確認します。取り切れていない場合はサンポールを再び付けてメラミンスポンジで擦ります。この行動の繰り返しで恐らくほとんどの頑固な水垢は除去できるでしょう。
最後に綺麗に洗い流してスクイージーで水を切ってください。これで完了なのですが、恐らく一度では全てを除去することは出来ていないでしょう。何度も繰り返す事で水垢の除去は完了です。
お風呂の水垢掃除でサンポールを使用する際の注意点
サンポールを塗布して頑固な水垢を分解して浮かせてからメラミンスポンジで擦り落とす事で頑固な水垢も除去できることはご理解頂けたでしょうか。
サンポールはトイレの尿石やお風呂やキッチンの頑固な水垢にとても効果のある優れた酸性洗剤です。
トイレ用だから使うのがちょっと…
と躊躇される方も多いかと思いますが、安心してください。洗剤そのものにはトイレ用だから不潔、お風呂用だからキレイなどはありません。洗剤はどんな洗剤でも同じです。遠慮なく使用してください。
サンポールは優れた酸性洗剤ですが、強い酸性洗剤の為に注意点もたくさんあります。前述した点もありますがもう一度おさらいしていきましょう。注意点は以下の通りです。
サンポールを使用する際の注意点
- 塩素系の洗剤と混ざると有毒ガスが発生する
- 使用した際は残らないように綺麗に洗い流す事
- 子供の手の届かない所で保管する事
- 場合によっては変色・酸化する
サンポールの使用時は必ず単独使用をしてください。塩素系の洗剤や漂白剤と混ざってしまうと有毒なガスが発生します。危険なので必ず単独使用です。
また、使用後は綺麗に洗い流してください。サンポールが残ってしまうと他の洗剤と混ざって危険だったり肌に付くと炎症を起こします。
当たり前の事ですが、お子さんの手の届かない所で保管してください。もし子供が触れてしまうと大変な事になってしまいます。
あとは使用時にも注意が必要です。前述しましたが強い酸性なので変色や酸化をします。
サンポールを使用してはいけない箇所
- 特殊タイル
- 合成樹脂
特に塗装されているようで飲箇所では使用をしないでください。確実に塗装が剥げてしまいます。またプラスチックの箇所にも使用は避けましょう。