最近タンクレストイレって流行ってますよね。
お手入れも楽で、トイレルームもスタイリッシュでオシャレになるのでトイレリフォーム時や新築購入時にタンクレストイレを導入する方も多いと聞きます。
タンクレストイレは通常のトイレと比べて節水ができ、見た目もよく手入れも楽なので良い事ずくし!と言っている人もいますが果たしてそれは本当でしょうか?
タンクレストイレにしたことで後悔をしたという方も実はいます。それはなぜなのでしょうか?
今回はタンクレストイレの特徴や、通常のタンク敷きとれとの違い、メリット・デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
これからタンクレストイレを導入しようか悩んでいる方は是非最後まで読んで参考にしてみて下さい。
タンクレストイレって何?タンクレストイレの特徴
タンクレストイレは、名前の通りトイレのタンクが無いトイレになります。従来のトイレと比較してみましょう。
タンクレストイレ
従来のトイレ
従来のトイレと比べて、便器の裏側にタンクが無い事でスッキリとしたスタイリッシュになり最近流行のトイレがタンクレストイレになります。
従来のトイレはタンクに一度水をためてから流す仕組みになっていて、連続で流す事ができません。一度流した後に数分待つともう一度流す事ができます。
タンクレストイレは水道直結型で水道水の水圧で流す仕組みになっており、連続で流す事ができます。
また、従来のトイレは一回流す事で「約12~13リットル」の水を流す事になりますが、タンクレストイレはメーカーによって異なりますが、「3~5リットル」の水で流すので節水効果も抜群です。
見た目もオシャレで節水効果もあり、連続使用もOK。ここまでは良い事だらけですが、果たして本当にメリットばかりなのでしょうか?
タンクレストイレのメリットとデメリット
実は「タンクレストイレにして後悔している」といった声も多くあります。
それではタンクレストイレの実際のメリットとデメリットを挙げていきましょう。まずはメリットからです。
タンクレストイレのメリット
- デザイン性が高くオシャレ
- 空間が広くなり掃除がしやすい
- 節水効果・連続使用
- 便利機能が多い
デザイン性が高くオシャレ
タンクレストイレはデザイン性が高く、オシャレなものがとても多いです。各メーカーで様々なタンクレストイレが発表されています。本当にトイレ?と思うようなデザインが多く、これから新居を建てたりリフォームを考えている人にはとても良いと思います。
人を招待した時にもトイレが美しければ印象も良くなります。
トイレルームが広くなり掃除がしやすい
タンクの部分が無くなることにより、トイレルームに圧迫感が無くなり広々した空間が実現可能となります。
トイレルームが広い自宅は少ないと思います。限られた広さなのでタンク部分が無いだけで一気に空間が広く感じる事ができます。
また、トイレタンクが無くなるのでその分掃除も簡単になります。掃除の時にタンク部分やタンク内にまで気遣っていた毎日から解放されるのは有難いですよね。タンク内にはカビや細菌の温床になるので、掃除を怠ると便器内にも汚水が流れ込み、カビや汚れの原因にもなります。
節水効果・連続使用可能
前述したので省きますが、トイレタンクのある従来のトイレと、タンクレストイレの水道使用量は3倍の差があります。年間を通じてトイレは使用頻度が多いので、水道代が3分の1になると考えたら家計にも大変優しいですよね。
また、タンクレストイレは連続で水を流す事ができます。ちょっと気になる排便時や、掃除の時も連続で流せるのはとても助かりますよね。従来のトイレだとタンク内に十分水が溜まるまで連続使用は出来ません。
便利機能が多い
タンクレストイレは様々な機能があります。メーカーやグレードによって違いはありますが、抗菌機能・殺菌機能・除菌機能はどのタンクレストイレも標準装備です。
それに加えて「取り外し可能なノズル」「フルオート便座」「パワー脱臭」「便器自動洗浄」など多数の機能が搭載されています。
タンクレストイレのデメリット
タンクレストイレにはかなりのメリットがありますが、デメリットも複数あります。
以下はデメリットになります。
- 設置が出来ない可能性がある
- 停電時は一切使用できない
- 価格が高額
- 故障や修理も高額で柔軟性が無い
- 手洗いが無いので手洗い場が必要になる
タンクレストイレを設置できない場合もある
タンクレストイレは直接水道管から水を流す仕組みとなっているので、ある程度の水圧が必要となります。
例えば高層階のマンションや重力給水方式を採用している築年数がかなり経過している場所などは取り付けそのものが出来ない場合があります。
タンクレストイレはメーカによりますが、「0.05~0.15MPa」の水圧が必要となります。水圧計測器を使用して水圧を計ることが可能であればいいですが、一般のご自宅に水圧計がある所は少ないかと思います。そんな時は誰にもできる簡易水圧を測定しましょう。
止水栓に直接ホースを取り付け、10秒間バケツに水を貯めて下さい。この10秒間でバケツにどれくらいの水が貯まったかで簡易的な計測が可能です。
以下に図で説明してくれている詳細を貼っておきます。参考にしてみて下さい。
停電時は一切使用できない
従来のタンク式トイレは、万が一の停電時にもタンク内に水が貯まっていればトイレを流す事が可能です。
しかしタンクレストイレは水道管から直接つながっており、電気でバルブの開閉をしているので停電時には一切使用が出来ません。
しかし従来のタンク式トイレも、タンク内に入っている水しか流せません。万が一の為にもお風呂場には水を張っておきましょう。バケツに水を汲んで、直接流し込むことでトイレを流す事は可能です。
価格が高額
タンクレストイレは高機能・高いデザイン性などもあり従来のタンク式トイレよりも高額です。
高いものになると100万円近い値段になってきます。最近かなり安いタンクレストイレがありますが、それでも従来のトイレと比べるとやはり高額な感じは否めません。
故障や修理も高額で柔軟性が無い
タンクレストイレはウォシュレット一体型なので、ウォシュレットの故障時にパーツ交換など柔軟な部品交換のみという修理が難しい場合があります。
また構造が複雑な為、簡単な故障で自分で部品交換で対応してみよう、という事も難しいです。パーツもホームセンターなどで出回ってなく、基本取り寄せになります。
この様な面で柔軟性もありませんので、デメリットを感じている方が多いようです。
手洗いが無いので手洗い場が必要になる
タンク式トイレには、タンクで手洗いが可能です。最近タンクの蛇口から手を洗うという人は減ってきてはいますが、別にトイレ内で手洗い場を設ける必要があります。
もしくはトイレを出て、洗面所で手を洗わなければいけません。ご自身やご家族であればそれほど不便は感じませんが、来客時などは少々困るかもしれません。
タンクレストイレにして後悔したという人の声
デザイン性や空間の広さにこだわらないのであれば、タンク式のトイレでも全然問題は無いと思います。最近ではタンク式でも十分にデザイン性の高いものや空間が広く感じられるようなものもあり、無理にタンクレストイレにする必要性は無いかと個人的には思います。
しかし掃除面の楽さや節水効果、高機能面という意味では新たに導入して損は無いかと思います。どのメーカーにもメーカー保障というものがありますので、経年劣化時の故障以外は安心安全で使用する事も出来ます。
さて、ここからは「タンクレストイレにして後悔した」という人の実際の声を探してみました。ご紹介していきましょう。
やはりもしもの災害時や「手洗い場がない」という点で不満がある人が多いようです。しかし逆にリフォーム時に「なんでタンク式にしてしまったんだ」と後悔している人も多いようです。
まとめてみると、「好き嫌いの問題」という所でしょうか。私自身タンク式のトイレを使用していますが、不便さは感じたことが今のところありません。
しかしやはりタンクレストイレは魅力的ではあります。故障時の不安だけはありますが、数年で壊れる事なんてあまり無いと思うのでメーカーを信用して購入してみるのも良いかもしれませんね。