洗濯機は綺麗にしているつもりだけど、衣類にゴミみたいなものが付着する
目には見えていないけど洗濯機内の雑菌やカビがすごいって聞いたことがある
洗濯機は1年中使うもので、汚れやカビに注意しながら使用している方も多いと思います。
特にご家族のお母さんは敏感な方が多いでしょう。成長期のお子様や、毎日一生懸命働いてくれるご主人の為に、キレイな服を着て欲しいのは誰もが思う事です。
最近の洗濯機は「自動洗浄機能」があるので安心とは思ってはいませんか?
ちょっとインターネットで検索してみたら分かりますが、洗濯機の洗濯槽には目に見えていない裏側の汚れやカビの繁殖がすごい事になっています。
まず結論だけ書きますが、目に見えない部分の洗濯槽の汚れ、カビは素人では完璧に除去する事が出来ません。
しかし、ご自身でもある程度の予防や、洗濯機をキレイに保つことは可能です。
今回は、自分でも出来る洗濯機の清掃方法とカビの除去、そしてその掃除方法の細かい手順などを徹底的に解説したいと思いますので、是非最後まで目を通してみて下さいね。
洗濯時に付着する茶色いカスの様なゴミの原因はカビ
洗濯機の自動洗浄をした時にプカプカ浮かんでいるゴミのような物や、洗濯時に衣類に付着する茶色いゴミのような物は洗濯槽の裏で繁殖してしまっているカビや雑菌になります。
これは、洗濯槽の内側の脱水用の穴から裏側に入り込んでしまった汚れや洗剤などが原因で「洗濯槽の裏側」に繁殖してしまったカビや雑菌になります。
これを「完璧に除去」する事は、素人ではなかなか難しく、洗濯機を分解してからすべてを掃除しなければなりません。
全くの素人でも出来ない事はありませんが、個人的には推奨していません。業者にお任せするのが一番です。
しかし、ある程度の掃除や除去はこれからお話する事を守って頂ければ可能です。
3つの湿気予防を実践しよう
カビや雑菌は湿気が大好物で、また暖かい時期から暑い時期には繁殖スピードもとても速いです。
毎日洗濯を行う家庭では、洗濯槽の裏側に入り込んだ洗剤のカスや汚れ、水アカを防ぎきることは出来ません。
なので、せめて予防をしてカビや雑菌の繁殖を少しでも抑える事を心掛けてください。
- 使用時以外は洗濯機のフタを開けておく
- お湯を使用しての洗濯は行わない
- なるべく乾燥機能は使わず、外に干すようにする
忙しい家庭や梅雨時期になかなか外で洗濯物を乾かせない場合もありますので、乾燥機能を使わないというのは無理かもしれませんが、外で干せるときにはなるべく乾燥機能は使わないようにしましょう。
洗濯機のこまめな掃除をしよう
洗濯機内で発生したカビや雑菌は、そのままにしておくと繁殖して汚れが衣類に付着します。
目には見えていない汚れや雑菌も付着します。知らないうちにそれを吸い込んでしまい、アレルギー反応が出たり喘息の発作が出る危険性もあるので、洗濯機はこまめに掃除するよう心がけてください。
洗濯槽の掃除に使用する洗浄剤は主に3種類
ここで自分で出来る洗濯槽の掃除方法をご紹介します。
洗濯槽の掃除に使用する洗浄剤は主に3つです。
- 塩素系クリーナー
- 酸素系クリーナー
- 重曹
塩素系クリーナー
塩素系の特徴は殺菌力に優れているという点です。店頭で販売しているほとんどが、この塩素系のクリーナーになります。
掃除方法はとても簡単で、塩素系クリーナーを洗濯槽に入れた状態で「通常洗濯」もしくは「自動洗浄」のボタンを押すのみです。あとは完了するまで待つのみです。
とても簡単でお手軽なのでかなりおススメです。
唯一の難点は塩素系ですので、洗浄完了後に塩素の強いにおいが残る点です。これもクリーナーを入れずにもう一度水のみで洗浄する事により改善されます。
※塩素が残っていると衣類や身体に支障をきたすので、かならず綺麗に洗い流してください。
酸素系クリーナー
酸素系の特徴はこびりついた汚れを剥がしてくれることに優れているという点です。
しかし塩素系クリーナーと比べると殺菌力は落ちてしまいます。
専用のクリーナーが無い場合は、酸素系の漂白剤でも代用が可能です。
掃除方法は、洗濯槽にぬるま湯を張り、酸素系クリーナーを投入しまう。通常の洗いコースを選択し、そのあと数時間放置してください。(すすぎ脱水をしてしまわない様に)
数時間後、洗濯槽を覗くとゴミや汚れ、カビなどが浮いていますので綺麗に取り除きましょう。その後にすすぎと脱水をして作業完了です。
※最初に酸素系クリーナーで汚れを剥がしてから、次に塩素系クリーナーを使用して二度洗浄すると更に綺麗になります。
重曹
重曹は汚れを分解する機能を持っています。酸素系クリーナーに近い効果がありますが、効果は塩素系や酸素系に比べると劣ります。
利点としては「身体に影響がない」という事です。小さいお子様がおられる家庭や、肌が弱い方には重曹をおススメします。
効果は薄いですが、月に2度ほど重曹を使用して洗浄する事により清潔度は保たれるのでおススメしています。
洗濯機の嫌な臭いを取る方法
洗濯をする際に、蓋を開けたら嫌な臭いがするといった経験はありませんか?
基本的に洗濯槽からの異臭は4種類に挙げられます。
- 生乾きのような生臭さ
- カビ臭い
- 洗剤の臭い
- 下水の臭い
この4種の臭いを除去する方法もご説明しますので、是非実践してみて下さい。
生乾きのような臭いを除去する方法
洗濯機から生乾きのような、雑巾のような臭いを経験した方も多くいると思います。
原因は雑菌が繁殖している臭いです。
雑菌は「湿気・温度・栄養」の3つの要素が揃うと、とんでもないスピードで繁殖します。
湿気はタオルなどの少し湿気のある状態の物を洗濯槽に入れっぱなしにしていると高くなります。
温度は春~秋にかけて、洗濯機のフタを閉めっぱなしにしていると高くなります。
そして栄養は、汚れた洗濯ものです。肌着や下着など、汗や皮脂などを多く含むものを洗う前の状態で洗濯機に入れっぱなしにしていると、雑菌の美味しい栄養になってしまいます。
使っていない時の洗濯機の蓋はなるべく開けっ放しの状態を維持し、タオルなどの半分濡れているものは個別ですぐに洗濯をする。皮脂や汗などを多く含むものも、個別ですぐに洗って干す事でこの臭いは改善する事が出来ます。
カビ臭さを除去する方法
カビに関しては、完全に除去する事は正直不可能です。
完全に除去するには洗濯機の分解清掃が必要で、プロに頼むことを推奨しています。
しかし予防と、定期的な洗浄で繁殖を防ぐことや日常使いに支障が無い程度の清潔感は保つことが可能です。
先述した「酸素系クリーナー」「塩素系クリーナー」を使用して定期的に洗濯槽の清掃を行いましょう。
また、洗剤や柔軟剤にも注意してください。最近過度に柔軟剤を使用している方が多いです。洗剤・柔軟剤の投入口や、洗濯槽のフチをよく見て下さい。
溶け切っていない洗剤や柔軟剤の残りがカスとして溜まっていませんか?これはカビの温床になるので要注意です。
洗剤や柔軟剤の臭いを除去する方法
最近臭いの強い洗剤や柔軟剤が増えました。
香水を使用する人が減った反面、柔軟剤を過度に使用する人が本当に増えました。
しかし同じ臭いには、人間は飽きてしまいます。定期的に洗剤・柔軟剤の種類を変更し、その臭いが洗濯機に残ってはいないでしょうか?
洗剤や柔軟剤が溶け切らず、洗濯槽に残ってカビの温床にはなっていないでしょうか?
もう一度洗剤と柔軟剤の使用量を確かめてみて下さい。洗剤を多く使用しても、水の量は変わらないので溶け切れずカスとなって残ってしまいます。
洗濯機から柔軟剤や洗剤の臭いが気になった方は、まず使用量を減らしてみて下さい。
そして溶け切っていないカスを、ヘラなどを使用してこそぎ落してください。それからクリーナーを使用して洗濯槽をキレイに洗いましょう。
下水の臭いを除去する方法
洗濯機から下水のような臭いを経験した方はいませんか?誰もが経験している事かと思います。
この臭いは洗濯機そのものに原因はありません。洗濯パンに付いている排水口から臭いが上がってきています。
基本的に排水口は下水の臭いが上がってこない仕組みになっていますが、あくまで基本的です。例外は起こりうるのです。
そんな時は排水口を確認してみて下さい。特に「排水トラップ」の確認をお願いします。
排水トラップとは上記の画像のような形をしていて、洗濯機のホースと排水口を繋ぐものです。
この排水トラップには常時水が溜まっていて、臭いが上に上がってこない仕組みになっています。
しかし、この排水トラップそのものがカビだらけであったり、上手く繋がっていない事で臭いの原因にはなっていませんでしょうか?
あまりにも汚い場合は、この排水トラップ自体を取り換える事をおススメします。
またホースを外した時に、内部はカビや汚れが驚くほど付着しています。歯ブラシなどを使用して、内部の清掃も心掛けるようにしましょう。
臭いについて普段気を付けたい事
以上、4種の臭いの原因の除去方法でした。
普段から予防をする事で臭い自体を軽減したり、臭いそのものを防ぐ事が出来ます。
- フィルターのゴミは毎日捨てる事
- 洗濯機の使用後はすぐに電源を切らない(特にドラム式)
- 洗濯が終わったら入れっぱなしにせずすぐに干す
- 風呂の残り湯で洗濯をしない
- 汚れた洗濯前の衣類を洗濯機に放置しない
- 洗濯機の蓋は使用時以外空けておく
- 洗濯槽のこまめな掃除をする
- 必要な場合は業者に頼んで分解清掃をしてもらう
- 排水トラップ・排水口をキレイに保つ
- 臭いの取れない洗濯物は個別で手洗いする
上記を常に守る事で洗濯物や洗濯機からする嫌な臭いを軽減、除去する事が出来ます。
必ず実践して清潔に保つように心がけるようにしてください。
洗濯機を自分で洗浄する方法
回りくどくなってしまいましたが、いよいよ本題。洗濯機の洗浄方法についてご説明します。
洗濯機の清浄・清掃は基本的に、以下の4つのステップで行います。
洗濯槽内部のパーツの取り外しと掃除
洗濯槽の内部には細かいパーツが何個かありますので、まずはそのパーツをすべて取り外しましょう。
洗剤投入パーツ・ゴミ取りネット・乾燥フィルター・排水フィルターなど、洗濯機の種類によりますが、メーカーによってはかなりのパーツ数がある洗濯機もありますので、よく注意してください。
取り外した各パーツは、個別で清掃してください。ゴミ取りネットは裏返して綺麗にゴミや衣類の糸くずなどを丁寧に取り外してください。
その他のプラスチック製のパーツは、洗剤や隅の取れない汚れは歯ブラシなどを使用して綺麗にしましょう。
経年劣化などで、色や汚れが気になる方は、ハイターに浸け置きすることである程度解決する事が出来ます。
洗濯槽の洗浄
一番のメインが洗濯槽の洗浄です。先述しましたが、洗濯槽の外側の汚れやカビ、雑菌などの全てをキレイにするのは分解清掃が必要です。
今回は自分での簡易洗浄なので、分解洗浄は行わず、クリーナーを使用しての可能な範囲の洗浄方法になります。
クリーナーを使用しての洗浄方法は最初に記載していますので、手順通りに行ってください。
塩素系クリーナーが一番洗浄力が高いですが、臭いが気になる方は酸素系クリーナー、健康面が気になる方は重曹を使用して洗浄してください。
洗濯パンの清掃
洗濯パンとは、洗濯機を設置している台、下皿にあたる部分です。
洗濯パンは洗濯機を設置すると隠れてしまうので、定期的に清掃している方は少ないかと思います。しかし、洗濯パンはホコリやゴミが溜まりやすく、片方だけ失くしてしまった靴下や、下着などが洗濯パンに落ちているケースが非常に多いです。
可能であれば1か月に一度は清掃するようになりましょう。
洗濯パンの清掃方法は、まずに洗濯機を移動させるところからになります。排水ホースに余裕がある場合はそのまま移動させる事が出来ますが、排水ホースに余裕が無い場合は、ホースを排水口から外すところからになります。
初めての作業であれば困惑するかと思いますが、至って簡単な作業です。
洗濯機を洗濯パンから移動させ、洗濯パンの掃除を行いましょう。ホコリが相当溜まっているかと思いますのでまずは掃除機でホコリを除去してください。
ホコリを除去出来たら、雑巾で洗濯パンを綺麗に拭きとりましょう。これで洗濯パンの清掃は完了です。ホースを排水口から外している場合は、ホースをもう一度付け直して、洗濯機を定位置へ戻して洗濯パン清掃は終了です。
洗濯機全体の拭き掃除
最後に洗濯機全体の拭き掃除で、全部の工程が終了になります。
洗濯機の裏はホコリが溜まっているので丁寧にホコリを落としてから、全体の拭き掃除をしてください。
濡れた雑巾などで一度全体をキレイに汚れを取りましょう。その後に乾いたタオルなどで拭き取ってください。
洗濯機の全体清掃は月に一度くらいを目処に行う事にしましょう。
洗濯機の分解清掃で洗濯機を完全にキレイにする
洗濯槽の外側、外せない部分の内側などはカビや雑菌、汚れがかなり付着しています。
いくらクリーナーを使用した洗濯槽洗浄をしても、分解しなければ洗濯槽の外側は汚れとカビ、雑菌でかなりドロドロになっています。
毎月定期的に丁寧に洗濯機の清掃をする事によって、ある程度は清潔に保つことは出来ますが、2,3年に一度は分解清掃を行う事を個人的には推奨しています。
自分で分解清掃する事は推奨していません。
分解清掃を頼みたいけど…値段が気になる…
分解清掃って高いんでしょ?
業者に頼んでピカピカにしてもらう事を推奨していますが、やはり値段面が気になると思います。
こちらの記事でも紹介していますが、値段も比較的安く、個人的には本当におススメです。
洗濯機の分解清掃おススメ業者
プロに依頼する際のポイントは
- 価格が明確に表示されている
- 丁寧な作業かどうか
- 実績のある会社が運営しているか
- 補償は充実しているか
- 評価が良いかどうか
この5点になります。価格は安くても、実際当日作業に取り掛かる前に色々難癖をつけて、値段を上げてくる悪徳業者も存在しますので、安いだけで選ばないようにしましょう。
今回、おススメできる優良業者を5つリストアップしました。
すべて評価が高く、ポイントをすべてクリアしていますので、分解清掃をお考えの方は是非参考にしてください。